モノゴトを受け入れることで…「まあいっか!」
- ギル和子
- 2020年7月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年7月8日

え?
何、今頃になって? …でも、超ムカつく!
もう昔の話なのに? …まだ腹が立つ!!
とっくに忘れていた
と思っていた
古い怒り。
何かの弾みで突然感じたことありませんか?
貴方の中に長~く居座っているその怒り、
出てきたその時に、優しく対処しましょう。
優しく対処って?
それは、
話すことです。
話すことで、
断然扱いやすくなります。
そしてそれが
↡
まあいっか!
になったら、もうこっちの物です
こういう例がありました。
以前に「可哀そうな自分」という26歳、禁煙頑張り中の3児の父親トニーの事を書きました。
トニーは、喘息の息子のために禁煙を決意したものの、いくつものガマンを強いられる
自分が可哀そうだと言いました。
禁煙を決める前に、禁酒(厳密には減酒)を始めていたので
私「タバコとお酒を一気に止めようとしてるんですもの、大変な決断ですねー。あなたが頑張っているのは皆知ってますよ」
トニー「いや、それだけじゃない!もっともっと前から、子供の頃から俺はずーっとガマンしてきた」と言いました。
私「子供の頃から?
それ、話しましょうか?」
トニー「いや、話してみてもしょうがない。何も変わらないから…昔の事だ」
私「なるほどー、今あなたは怒っているようですが…。そうですか?」
トニー「ああー、確かに怒ってるよ!」
………
そして
最近よく子供時代の事を思い出し、腹が立つというトニー
理由を聞くと、長男に生まれたトニーは早くから家の手伝いや、3人の兄弟達の面倒をみなければいけなかった。
学校と家の手伝いの両立はとても大変だった。
両親は生活のために忙しく働いていた。
でも…。
トニーはただの一度も労ってもらったことは無かった。
なぜなら彼は、
長男だから。。。
「長男に産んでくれと頼んだおぼえはないぞ!」
「俺だけが犠牲になってるじゃないか!」
「勝手にどんどん下の兄弟を作りやがって!ふざけるな!」
生活に追われる両親にはどうしても言えなかったこれらの不満
『古いけど強い怒り』が
今の禁酒、禁煙と一緒になって、
「俺はずっとガマンしている」
に、なっています。
古い怒りは
とても強い感情を含んでいます。
だからこそ
まだ居座っているんですね。
その後、暫くトニーは両親に対する強い不満を訴えていました。
私はあまり質問せずにただ聞いていました。
でも数セッションの後
彼の目つき、言葉の使い方、声が柔らかくなっていって。。
「まあー両親も苦労したわけだし」
とか
「兄弟みんないい奴だしね」
なんて言うようになりました。
話すことで、
まあいっか!
↡
物事を『受け入れる』と
『許す』に近づいた例ですね。
古い怒りは、
『話す』という優しい対処で
たとえ消えなくても…
ずっと扱いやすい心の住人になるはずですよ。
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