カウンセリングの前にプチ瞑想してもらうワケとは?
- ギル和子
- 2020年6月15日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年6月16日

何故カウンセリングのはじめに短い瞑想をするのですか?と聞かれます。
簡単に言うと、その日の感情の中に、今日話すテーマのヒントがある場合が多いので、それを表面に出してもらうためです。
その感情がポジティブな場合、例えば:
クライアント「いやー息子が大学に受かったんですよー」
とくれば、私「うわーやりましたね、凄い!おめでとうございます!」で、めでたしめでたしです。
着目したいのはネガティブな場合です。
こういう例がありました。(アルコール依存患者)
私「今日はどんな気持ちですか?」
クライエント「特に何も感じないですねー」
私「そうですかー」
クライエント「いやーまー 別に理由はないんですけど、ちょっと寂しい気持ちかなー」
私「そうですか、でも理由ははっきりしないわけですね」
クライエント「まー見当はつきますが。。。」
で、ようやく、父親であるそのクライエントは数日前に、家族が彼に内緒で食事に行った事を後で知り、心が傷付いたと言い始めました。
’何故俺を誘わなかったんだ’。という寂しい気持ち。でもその気持ちを家族に伝えていないという、伝えられるような家族関係が築かれていないようでした。
依存症を抱える人達は、ネガティブな感情を隠すことが習慣になってる場合が多いです。
エゴ、プライド、恥、自信のなさ等が、怒り、悲しみ、孤独感、ヤキモチ等の感情を奥へ隠してしまいます。
カウンセリングの始めに暫しミニ瞑想をする事は、心の奥に入ってしまった、或いは入ってしまいそうなネガティブな気持ちを表面に出す意味でとても有効です。
因みに私は自分で瞑想する時も自分に聞きます。
「今日どんな感じ?」と。
あなたも何か見えてくることがあるかもしれませんよ。
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