ギルのよくやった三選
出産1:
長男を授かった時:妊娠を知った直後から、もうこの世の物とは思えないような吐き気(つわり)に襲われました。
食べられないのは言うまでもなく、水さえ飲めず…いや、水を見ただけで激しくもどすというレベルで、入院して点滴を受けるも体重がどんどん減っていったのです。
お医者さんは私に「ギルさん、今回のお子さんはあきらめましょう、またチャンスがありますよきっと」と言い放ちました。
私は「は? いやいや、ないない!冗談じゃない!絶対産みます!」 と宣言しました。
その後、何故だか唯一少しなら飲めるようになったセブンイレブンの瓶入りコーヒー牛乳と納豆で出産までこぎ着けたのはいいが、出産の日の陣痛の…正に描写し難い痛さに「もう、気がふれるか死ぬかの、どちらかしか無い!」と思った。
そしてようやく出てきてくれた息子は、偏食だった母から生まれたのに、何故か4キロを超える巨大児だったという不思議。
このトラウマを抱えたまま、その3年後、イギリス在住時に娘も授かったのです。
壮大な不安のなか無事に出産出来た。
ああー、本当にあきらめないでよかった。
一生忘れない、忘れられる訳がない。
でかした私!№1.
2、運転免許:
日本の都会暮らしでは特に必要を感じなかった運転免許証も、イギリス暮らしで子供が小さいとなれば、運転ができないのはとても不便となりました。
これはもうやるしかないので、それまでハンドルを触った事もないところからのレッスン開始。時間をこなしてようやくテストに挑むも、緊張して失敗の連続。
中でも試験項目の縦列駐車はかなりのハイストレスで、10回中優に8回は失敗した。
何度やっても、どんなに練習しても、苦手意識にどうしても勝てず、結局試験には4回落ちて、あきらめようと思った。
でも、その年の自分の誕生日の朝、試験予約を入れた。結果を聞かれるのがいやなので、誰にも言わずに結果を見に行った。
受かった!5回目。何とか縦列駐車もパスした。
あきらめなくて良かった!本当にうれしかった。
でかした私!№2.
3、禁煙:
高校生の時から吸い始めた。生徒会長の立場と、不良グループとの付き合いを両方こなす自分のイメージが気に入っていました。
学生時代から社会人になっても本数は増えるばかりで、20代後半には毎日30本吸うようになった。
体に悪いのを知りながら吸い続けている自分に、情けなさと敗北感はずっと持ちながら…でも食事の後の一服や、お酒のお供のタバコはそれはもう最高!ただ止められないと思っていた。
その後結婚が決まり、妊娠がわかった。医者から赤ちゃんのためにタバコは駄目だといわれた。
いやいや医者から言われるまでもない、絶対に止めると決めた。
30年前のこの日から一切タバコには触れていない。
禁煙グッズも何も無しでぱったりと止めた。
お腹の子供を守るためというのは私にとって十分な理由だった。
30本からの0本の完全禁煙は家族のなかでも武勇伝になっている。
でかした私№3.